「森の気配1」では、予算などの都合により、断念した部分があった。 今回は、その断念した部分を実現した。
その部分とは、モニター後方の仕切棚だ。
2回に分かれた事で、「森の気配2」では、 当初考えたことに、 「森の気配1」使用後の感覚を盛り込んで、カタチを再検討し、 創造をグレードアップさせて造ることが出来た。
機能としては、目隠しの仕切りであり、モニターの背面壁であり、棚である。
そして前回同様、キーワードは「学び」「気配」「サスティナブル」
材料も前回同様、長野県産材とした。 長野県の材料といえば松(カラ松・赤松)・杉・桧という印象があり、 第一期工事の床では松(カラ松)を大々的に使用したので、 今回の家具では、杉と桧を使用した。 堅さが求められる栓や楔には、前回使用した神社のケヤキの端材を使用し、 棚板には、信濃の語源ともなったとされるシナノキを使用した。
棚の背板は、けんどん式(障子やふすまのように上に押し上げて落とし込む)となっていて、簡単に入れ替えが可能だ。 隙間をあけて格子状にしたりと、気配を調節することも出来る。 研究対象が環境であり、森との関わりが多いことから、板は様々な樹種を集めて、入れ替えて使うことを想定している。
足元には石置き場を設置し、背板と同様に、各地の石を集めたら、良き学びになるだろう。 この石置き場は、家具の転倒防止という構造的な機能も持ち合わせている。 なお、この石置き場の向きは、変更する事が可能で、家具を壁際に設置する際も、邪魔にならないよう配慮した。
将来、置き場所が変わっても、使い続けてもらえたら嬉しい。
2022年10月 建築家 三田真臣
「森の気配1」では、予算などの都合により、断念した部分があった。
今回は、その断念した部分を実現した。
その部分とは、モニター後方の仕切棚だ。
2回に分かれた事で、「森の気配2」では、 当初考えたことに、 「森の気配1」使用後の感覚を盛り込んで、カタチを再検討し、 創造をグレードアップさせて造ることが出来た。
機能としては、目隠しの仕切りであり、モニターの背面壁であり、棚である。
そして前回同様、キーワードは「学び」「気配」「サスティナブル」
材料も前回同様、長野県産材とした。
長野県の材料といえば松(カラ松・赤松)・杉・桧という印象があり、 第一期工事の床では松(カラ松)を大々的に使用したので、 今回の家具では、杉と桧を使用した。
堅さが求められる栓や楔には、前回使用した神社のケヤキの端材を使用し、 棚板には、信濃の語源ともなったとされるシナノキを使用した。
棚の背板は、けんどん式(障子やふすまのように上に押し上げて落とし込む)となっていて、簡単に入れ替えが可能だ。
隙間をあけて格子状にしたりと、気配を調節することも出来る。
研究対象が環境であり、森との関わりが多いことから、板は様々な樹種を集めて、入れ替えて使うことを想定している。
足元には石置き場を設置し、背板と同様に、各地の石を集めたら、良き学びになるだろう。
この石置き場は、家具の転倒防止という構造的な機能も持ち合わせている。
なお、この石置き場の向きは、変更する事が可能で、家具を壁際に設置する際も、邪魔にならないよう配慮した。
将来、置き場所が変わっても、使い続けてもらえたら嬉しい。
2022年10月 建築家 三田真臣