共に住む家 -live together- について
親世帯の夫婦+犬1匹と、子世帯の夫婦+子供1人、計5人と犬1匹が住む2世帯個人住宅の改修工事です。
要望としては、生活スタイルの変化や、将来の親世帯の高齢化への対応を考慮した間取りの変更。 そして子世帯より旅立ったネコの爪痕により、壁がボロボロの為、何とかしたい…等々。
間取りの変更としては、下図の様な断面イメージです。
親世帯の生活空間を1階で完結させ、2階の子世帯の個室を充実させます。
1階のプランです。ピンク色(親世帯)の部分を変更しています。
1階に寝室が追加された分、少し増築しています。
改修前はサンルームが1つでしたが、観葉植物用のサンルームと物干し用のサンルームを別室とし、生活空間から洗濯物が見えない、庭への視界が遮られない様にしています。 また、物干し用のサンルームを縁側的なグレー空間として、寝室の前に置くことにより、防犯的にも機能させています。
改修前のダイニングはサンルームによって遮られ、リビングからは障子により開口の半分は遮られ、庭があまり見えない状態でした。 そんな状況もあり、私の中で、この庭を最大限生かせる設計とする事が大きなテーマの1つでした。
庭へ意識が流れていく様な空間としました。 出窓部分は木製建具としています。 小鳥が来ているのも、よく見えるとの事です。
庭には、大切に育てられているたくさんの植物があるのですが、特にバラが印象的です。 玄関までのアプローチや新設した出窓の外はバラに囲まれています。 竣工時の季節は冬。 庭にとって一年で一番寂しい季節での撮影となり、少し残念でしたが・・・
この小さな出入口は、人間は通れません。 わんちゃんと風が通り抜ける為に設けました。 わんちゃんにも気に入っていただけたようで、この小窓から顔をを出す、とても愛らしい姿が見受けられました。
共用部分の玄関です。 玄関ドア周りのデザインを一新し、下足入れも建築と一体化。 使い勝手の改良と収納量をアップさせました。
2階部分のプラン変更は無く、内装や建具などのリフォームをしました。
改修前は、にゃんこによる攻撃で、壁の至る所がこんな状態でした。 この建物は、過去の増築時に設けた柱により、部分的に凸凹があったので、今回はその凸凹を利用して、飾り棚としました。 凸凹も解消され、生活に豊かさを与える仕掛けとして機能しています。
先ほどの飾り棚の壁もそうですが、子世帯の所々に、磁石が付く壁を設置しています。 カメラが趣味と知り、このアイデアが浮かびました。 画びょうと違い、穴が開かない、付替えがラク、といった利点があります。 季節によって写真を変えたり、この壁を楽しみながら使いこなしていただいています。
建具をはじめ、1階(親世帯)と2階(子世帯)では、素材を変えています。 今回のリフォームでは、各世帯の持っている家具の色や、イメージや好みなどから、全く違う空間を目指しています。 1階(親世帯)は温かみがあり、ほっと出来る空間。 2階(子世帯)はシンプルでスタイリッシュな空間。 とは言え、既存の空間や素材が和洋折衷バラバラだったので、どこにどの素材を使うか。どの範囲にするか。どこでどう区切るか、既存との兼ね合い。コストとの兼ね合い。などを整理するのに何度も現場に通いました。 行く度にあたたかく迎えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
親子孫三世代、わんちゃん、動植物と四季の豊かさを感じながら、"共に住む家"。
2018年4月 建築家 三田 真臣
親世帯の夫婦+犬1匹と、子世帯の夫婦+子供1人、計5人と犬1匹が住む2世帯個人住宅の改修工事です。
要望としては、生活スタイルの変化や、将来の親世帯の高齢化への対応を考慮した間取りの変更。
そして子世帯より旅立ったネコの爪痕により、壁がボロボロの為、何とかしたい…等々。
間取りの変更としては、下図の様な断面イメージです。
改修前
改修後
親世帯の生活空間を1階で完結させ、2階の子世帯の個室を充実させます。
1階のプランです。
ピンク色(親世帯)の部分を変更しています。
改修前
改修後
1階に寝室が追加された分、少し増築しています。
改修前はサンルームが1つでしたが、観葉植物用のサンルームと物干し用のサンルームを別室とし、生活空間から洗濯物が見えない、庭への視界が遮られない様にしています。
また、物干し用のサンルームを縁側的なグレー空間として、寝室の前に置くことにより、防犯的にも機能させています。
改修前
改修後
改修前のダイニングはサンルームによって遮られ、リビングからは障子により開口の半分は遮られ、庭があまり見えない状態でした。
そんな状況もあり、私の中で、この庭を最大限生かせる設計とする事が大きなテーマの1つでした。
庭へ意識が流れていく様な空間としました。
出窓部分は木製建具としています。
小鳥が来ているのも、よく見えるとの事です。
庭には、大切に育てられているたくさんの植物があるのですが、特にバラが印象的です。
玄関までのアプローチや新設した出窓の外はバラに囲まれています。
竣工時の季節は冬。
庭にとって一年で一番寂しい季節での撮影となり、少し残念でしたが・・・
この小さな出入口は、人間は通れません。
わんちゃんと風が通り抜ける為に設けました。
わんちゃんにも気に入っていただけたようで、この小窓から顔をを出す、とても愛らしい姿が見受けられました。
改修前
改修前
改修後
改修後
共用部分の玄関です。
玄関ドア周りのデザインを一新し、下足入れも建築と一体化。
使い勝手の改良と収納量をアップさせました。
2階部分のプラン変更は無く、内装や建具などのリフォームをしました。
改修前
改修後
改修前は、にゃんこによる攻撃で、壁の至る所がこんな状態でした。
この建物は、過去の増築時に設けた柱により、部分的に凸凹があったので、今回はその凸凹を利用して、飾り棚としました。
凸凹も解消され、生活に豊かさを与える仕掛けとして機能しています。
先ほどの飾り棚の壁もそうですが、子世帯の所々に、磁石が付く壁を設置しています。
カメラが趣味と知り、このアイデアが浮かびました。
画びょうと違い、穴が開かない、付替えがラク、といった利点があります。
季節によって写真を変えたり、この壁を楽しみながら使いこなしていただいています。
1階の建具
2階の建具
建具をはじめ、1階(親世帯)と2階(子世帯)では、素材を変えています。
今回のリフォームでは、各世帯の持っている家具の色や、イメージや好みなどから、全く違う空間を目指しています。
1階(親世帯)は温かみがあり、ほっと出来る空間。
2階(子世帯)はシンプルでスタイリッシュな空間。
とは言え、既存の空間や素材が和洋折衷バラバラだったので、どこにどの素材を使うか。どの範囲にするか。どこでどう区切るか、既存との兼ね合い。コストとの兼ね合い。などを整理するのに何度も現場に通いました。
行く度にあたたかく迎えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
既存デザインに合わせた外観
親子孫三世代、わんちゃん、動植物と四季の豊かさを感じながら、"共に住む家"。
2018年4月 建築家 三田 真臣