考えた事
2020年。
新型コロナウイルスが世界に影響を与えはじめてから、もうすぐ1年。 現状、日本では「感染リスクをなるべく下げる事」が良しとされている。 マスク、手洗い、アルコール消毒、ソーシャルディスタンス、換気。 究極は、人と会わない。なのだが・・・
建築(住宅)で出来る事はなんだろう?
玄関に手洗い場を設ける。 水栓は触らなくても操作可能なオート水栓。
リモートワークが出来るスペースを確保。
そして、換気なのだが。
都心の密集地とは違い、自然豊かな信州。 私感ではあるが、換気扇での換気より、窓を開ける自然換気の方が快適に感じる。 今回は、「窓から入る風」をテーマに考えてみた。
・風の通り道の分離 風の流れが、「外→リビング→個室→外」「外→個室→廊下→個室→外」 となるより、「外→リビング→外」「外→個室→外」 とした方が、換気効率も良いし、万が一ウイルスが侵入したとしても、他の部屋にウイルスが拡散されにくい。 風の量も各室で調節出来そうだ。
・窓の位置 風向きは常に変化する。換気だけを考えれば、風上と風下に設置するのが理想だが、風が強すぎる時は、別の方向の窓を開けた方が快適かもしれない。 となると、2方向より3方向。3方向より4方向。そして上下にも付ければ、なお良し。 通す風をコントロールしやすくなる。
多方向に窓を開ける為に、各室をバラバラに配置。 みんな平行にならんでいると、風がそこで止まってしまう様に見えたので、少し角度を付けた。 テーマとは関係ないが、2階のLDKと庭がもっと近いと良いな、と思って、庭がのぞけるガラスの床と、2階バルコニーから1階デッキにつながるスロープと階段の通路を設けて完成。
この家なら、エアコンが苦手な僕も、快適に過ごせそうだ。
2020年12月 建築家 三田 真臣
考えた事
2020年。
新型コロナウイルスが世界に影響を与えはじめてから、
もうすぐ1年。
現状、日本では「感染リスクをなるべく下げる事」
が良しとされている。
マスク、手洗い、アルコール消毒、ソーシャルディスタンス、換気。
究極は、人と会わない。なのだが・・・
建築(住宅)で出来る事はなんだろう?
玄関に手洗い場を設ける。
水栓は触らなくても操作可能なオート水栓。
リモートワークが出来るスペースを確保。
そして、換気なのだが。
都心の密集地とは違い、自然豊かな信州。
私感ではあるが、換気扇での換気より、
窓を開ける自然換気の方が快適に感じる。
今回は、「窓から入る風」をテーマに考えてみた。
・風の通り道の分離
風の流れが、
「外→リビング→個室→外」
「外→個室→廊下→個室→外」
となるより、
「外→リビング→外」
「外→個室→外」
とした方が、換気効率も良いし、万が一ウイルスが侵入したとしても、他の部屋にウイルスが拡散されにくい。
風の量も各室で調節出来そうだ。
・窓の位置
風向きは常に変化する。換気だけを考えれば、風上と風下に設置するのが理想だが、風が強すぎる時は、別の方向の窓を開けた方が快適かもしれない。
となると、2方向より3方向。3方向より4方向。そして上下にも付ければ、なお良し。
通す風をコントロールしやすくなる。
多方向に窓を開ける為に、各室をバラバラに配置。
みんな平行にならんでいると、風がそこで止まってしまう様に見えたので、少し角度を付けた。
テーマとは関係ないが、2階のLDKと庭がもっと近いと良いな、と思って、庭がのぞけるガラスの床と、2階バルコニーから1階デッキにつながるスロープと階段の通路を設けて完成。
この家なら、エアコンが苦手な僕も、快適に過ごせそうだ。
2020年12月 建築家 三田 真臣