考えた事
人は変化する。 好みや趣味、考え方や生活スタイル、そして新しい家族が出来たり、やがて巣立って行ったり。
そんな変化の時、家も少し変化させた経験があるだろうか。 家具を買い替えたり、家具の配置を変えたり、あるいは、納戸が子供部屋になり、時を経て、再び納戸になったり。
更に、器用な人なら、自分で家具や棚を作ったり、部屋を仕切ってみたり、塗装してみたり・・・ Do It Yourself いわゆるDIYだ。
あらゆる変化に合わせ、自身でカスタムする家は出来るだろうか。
安全に組む知識と人手の必要な「構造体」 建物の耐久性に影響し、素人では難しい「防水」 省エネ法による断熱基準の適合義務化の動きもあり、快適性を左右する「断熱」 配管が絡む事で、容易に移動の出来ない「水回りなどの設備」 これらはプロの領域として考える。
外観は脚立で届く範囲以外は、プロの領域とし、帽子の様に屋根板金で覆った。 外殻の中に、水回りの箱を置いたワンルーム空間を用意し、DIYの手がかりとなる様、梁は表し、壁は釘を打てる合板系とした。
あとは自身で床や仕切り、家具や棚などでカスタムする。 変化に合わせて、仕切るも良し。仕切らずも良し。 自分の好きな物を集め、居心地の良い居場所を作る。
令和元年台風第19号による水害被害を受け、現代の住宅は素人がいじりずらい、直しずらい家が多い事に改めて気付かされた。 家だけに限らず、便利さや効率を求めた結果、ブラックボックス化が増えている。
そんな時代の中、物の仕組みを理解し、創意工夫で生き抜く事は幸せなことではないだろうか。
2020年3月 建築家 三田 真臣
考えた事
人は変化する。
好みや趣味、考え方や生活スタイル、そして新しい家族が出来たり、やがて巣立って行ったり。
そんな変化の時、家も少し変化させた経験があるだろうか。
家具を買い替えたり、家具の配置を変えたり、あるいは、納戸が子供部屋になり、時を経て、再び納戸になったり。
更に、器用な人なら、自分で家具や棚を作ったり、部屋を仕切ってみたり、塗装してみたり・・・
Do It Yourself いわゆるDIYだ。
あらゆる変化に合わせ、自身でカスタムする家は出来るだろうか。
安全に組む知識と人手の必要な「構造体」
建物の耐久性に影響し、素人では難しい「防水」
省エネ法による断熱基準の適合義務化の動きもあり、快適性を左右する「断熱」
配管が絡む事で、容易に移動の出来ない「水回りなどの設備」
これらはプロの領域として考える。
外観は脚立で届く範囲以外は、プロの領域とし、帽子の様に屋根板金で覆った。
外殻の中に、水回りの箱を置いたワンルーム空間を用意し、DIYの手がかりとなる様、梁は表し、壁は釘を打てる合板系とした。
あとは自身で床や仕切り、家具や棚などでカスタムする。
変化に合わせて、仕切るも良し。仕切らずも良し。
自分の好きな物を集め、居心地の良い居場所を作る。
令和元年台風第19号による水害被害を受け、現代の住宅は素人がいじりずらい、直しずらい家が多い事に改めて気付かされた。
家だけに限らず、便利さや効率を求めた結果、ブラックボックス化が増えている。
そんな時代の中、物の仕組みを理解し、創意工夫で生き抜く事は幸せなことではないだろうか。
2020年3月 建築家 三田 真臣