考えた事
現代の日本は、ひと昔前に比べて、独身者が増えている。 今後、独身者が多数派になるかもしれない。 ひとりなら、賃貸物件で良いかもしれない。 でも賃貸料をずっと払い続けるなら、安い建売住宅を買う。 そんな選択肢もあるかもしれない。 賃貸の場合は、ひとり暮らし用から家族用まで様々なタイプがあるが、多くの建売住宅などは、家族単位で考えられているので、広すぎたり、部屋数はあっても一人では使いきれない。 将来、もしかしたら家族が増えるかもしれないからと、割り切れば、それでも良いのかもしれないが、せっかく人生最大の買物をするのであれば、もう一歩、一から考えて家を造ってみてはどうか。 将来家族が増えたならば、その時々の状況に合わせて改修や増築をした方が、人生にフィットする。 そんな事をふと思い、考えた家である。
まず、ひとりなので、なるべく小さい方が良い。 メンテや掃除も楽だし、建築コストも安く済む。
学生時代に親元を離れ、遠くの学校に行く決断をした理由の中に、少なからず「ひとり暮らし」への憧れが含まれているだろう。 自分のペースで好き勝手できる事が醍醐味だ。
家の要望によくある、団らんであるが、ひとりでは団らんも何も無いわけで、食事や睡眠よりも、出来る限り、趣味や自分のやりたい事に重点が置かれ、時間を費やしたい。
※これは、考え方の一例である。
最低限の水回り&生活スペースと、好き勝手出来るフリースペースを確保し、箱を少しズラして、樹を植えた。
フリースペースは、スケッチでは3つの例を描いた。 自転車が趣味なら、メンテナンス&トレーニングルーム。 本をたくさん持っているなら、図書室。 映画が好きなら、ホームシアター。
何か造るのが好きなら工房やアトリエ、何かの収集家ならギャラリー、寝るのが好きなら寝室でも良い。 文字通り、使い方は住む人の自由だ。
ひとりのメリットを生かし、より自分らしい人生を送れる家である。
2019年11月 建築家 三田 真臣
考えた事
現代の日本は、ひと昔前に比べて、独身者が増えている。
今後、独身者が多数派になるかもしれない。
ひとりなら、賃貸物件で良いかもしれない。
でも賃貸料をずっと払い続けるなら、安い建売住宅を買う。
そんな選択肢もあるかもしれない。
賃貸の場合は、ひとり暮らし用から家族用まで様々なタイプがあるが、多くの建売住宅などは、家族単位で考えられているので、広すぎたり、部屋数はあっても一人では使いきれない。
将来、もしかしたら家族が増えるかもしれないからと、割り切れば、それでも良いのかもしれないが、せっかく人生最大の買物をするのであれば、もう一歩、一から考えて家を造ってみてはどうか。
将来家族が増えたならば、その時々の状況に合わせて改修や増築をした方が、人生にフィットする。
そんな事をふと思い、考えた家である。
まず、ひとりなので、なるべく小さい方が良い。
メンテや掃除も楽だし、建築コストも安く済む。
学生時代に親元を離れ、遠くの学校に行く決断をした理由の中に、少なからず「ひとり暮らし」への憧れが含まれているだろう。
自分のペースで好き勝手できる事が醍醐味だ。
家の要望によくある、団らんであるが、ひとりでは団らんも何も無いわけで、食事や睡眠よりも、出来る限り、趣味や自分のやりたい事に重点が置かれ、時間を費やしたい。
※これは、考え方の一例である。
最低限の水回り&生活スペースと、好き勝手出来るフリースペースを確保し、箱を少しズラして、樹を植えた。
フリースペースは、スケッチでは3つの例を描いた。
自転車が趣味なら、メンテナンス&トレーニングルーム。
本をたくさん持っているなら、図書室。
映画が好きなら、ホームシアター。
何か造るのが好きなら工房やアトリエ、何かの収集家ならギャラリー、寝るのが好きなら寝室でも良い。
文字通り、使い方は住む人の自由だ。
ひとりのメリットを生かし、より自分らしい人生を送れる家である。
2019年11月 建築家 三田 真臣